バックナンバー

購読登録ページ > バックナンバーの一覧 > バックナンバー
2007/07/26 配信

ホリスティックワーク・メールマガジン No.9
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   
    「ヒプノの青い鳥---本来の自分を発見する癒しの旅へ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■トピックス

 【1】ヒプノの青い鳥(10)~潜在意識で語る~
 【2】直感について
 【3】イメージの力
 【4】催眠って何?(9)~声を使わない催眠導入~
 【5】心に残る言葉(9)~ベンジャミン・フランクリン~
 【6】ヒプノ講座のお知らせ
 【7】メールマガジンの配信解除
────────────────────────────────────
【1】ヒプノの青い鳥(10)~潜在意識で語る~

私は人前で話すときに伝えなければならない内容を簡単な箇条書きにしておくこ とはありますが、台本はあえて作りません。人前で話すときは、何をどう話すか は考えずに、その場で思いつくまま、浮かぶままを語ります。

なぜ台本を用意しないかというと、台本を用意すると台本に書かれた文言に囚わ れて、頭で考えながら、読みながら喋ってしまうからです。するとそのときの声 は顕在意識からの考えて喋る声になってしまいます。論理的な内容を理詰めで語 る必要のあるときは顕在意識の声が良いのですが、顕在意識からの語りでは聴き 手の理性には届いても、心の奥に深く届けることはできないのです。聴く者の心 に響くように語るには潜在意識からの声が必要なのです。

潜在意識からの声で語るにはまず語り手が潜在意識に繋がった状態でなければな りません。潜在意識に繋がって、潜在意識から浮かんでくる内容をただそのまま 言葉として素直に声に出していくのです。そのときの潜在意識からの語り口がそ の語り手の今を表し、その語り手の全存在が声に乗った言葉を通してエネル ギーとなって聴き手の潜在意識に伝わるのです。

ヒプノセラピーのセッションを行なうときにもセラピストは潜在意識で語ること が大切です。頭で考えて、理詰めでセッションを展開しようとすると顕在意識か らの声になってしまいます。顕在意識の声を聞かせられると、クライエントさん も顕在意識でそれを聞き、同じように顕在意識で考えて応えるようになってしま います。つまり浅い意識レベルの表面的な対話に終始してしまうのです。その状 態だと、何回セッションを行なってもクライエントさんは心を開いてくれないと いうことになってしまうのです。

セラピスト自身がまずクライアントさんに対して心を開き、潜在意識に繋がった 状態で対話をすることが大切です。そこがスタート地点です。それが出来ている と自然とラポール(信頼関係)が築けていけるのです。セラピストが潜在意識の声 で語りかけていると、クライエントさんもご本人は気づくことなくいつしか潜在 意識からの声で返答してくるのです。そして深いラポール状態、つまり催眠状態 になっていくのです。

潜在意識同士で対話ができたときにはじめて深い癒しを導く出発点に立てるので す。

────────────────────────────────────
【2】直感について

将棋の世界で史上初の七冠(名人、王将、竜王、棋聖、王位、王座、棋王)を平 成8年に達成した羽生善治さんは著書「決断力」の中でこう語っています。

「直感とは、今まで自分が積み重ねたものの中から、迷いなく浮かび上がってく るもの」
「将棋を指す上でいちばんの決め手は何かと問われたら「決断力」と答える。対 局中は決断の連続だからだ。では決断をもたらすものは何か?それは直観力であ り、勘である。直感によってひらめいた手の七割は正しい選択をしている。だか ら、データや前例に頼らず自分のひらめきを大事にしている。」

つまり直感とは、自身の潜在意識にあるこれまでの経験やデータに裏づけられた 心の内側からの指示であり、自分が進むべき道を示してくれるものだと言うので す。

直感は単なる思い付きではないのです。その人にとって必要な解決策や方向性を 瞬時に潜在意識の中が指し示してくれるものなのです。それはその人の中にある スーパーコンピューターがこれまでに蓄えられた学びや気づきや経験のデータか ら即座に演算をして今のその人にとって一番ふさわしい方向性を指し示してくれ ているといった感じかもしれません。

七割という数字が正しいかどうかは分かりませんが、羽生さんの言葉には説得力 があります。セラピーの現場でも直感によってひらめいた方法でクライアントさ んが癒されていく様子を目の当たりにすると直感の持つ力に気づかざるをえなく なるのです。

では、その心の内側から湧いてくる直感が自分にとっての正しい選択であるかど うかを判断する基準は何なのでしょうか。

それは将棋を指す一手一手に「美」を感じとれるかどうかだと羽生さんは語って います。つまり正しい選択をしているときは身体の感覚として美を感じることが できるのです。逆に、間違った選択をしているときには違和感や不調和を感じ取 るのです。

ですから感覚を絶えず研ぎ澄ましておくことが大切になります。そして自身の内 側から生じる美や違和感を感じ取れる能力を磨き、美を尊重しながら生きること が正しい選択を生み出すのだと思います。

この美を味わいながら生きることはアートや教育やスポーツやビジネスといった 数多くの分野で共通のことなのです。自分の決断に違和感がありなかなか受け入 れられない場合、そこにはそう感じさせるだけの何かがあるはずです。何が違う のかはわからないが何かが違うといった感覚です。その違和感がなく、すんなり と受け入れられるとき人は正しい決断をしているのではないでしょうか。

────────────────────────────────────
【3】イメージの力

オックスフォード大学出版の月刊論文誌「Cerebral Cortex」(大脳皮質)5月号 に興味深い研究成果が掲載されました。日本の群馬大学大学院の研究者達の発表 です。

腕に注射針の刺さったカラー写真を被験者に見せてその痛みをイメージするよう に指示し、痛みをイメージしている間の脳の状態をfMRI(機能的MRI:脳 神経活動に伴う脳内の血流変化を捉えて脳活動を画像として写し出す装置)で調 べたところ、被験者10人全員に本当に痛みを感じたときと同じ脳の変化が観察さ れたという論文です。

痛みを脳が記憶しているとイメージによってそれを追体験できるということです から、傷が完治した後でもその痛みを受けたときの感情や感覚を想起することに よってその痛みを感じるということです。心の痛みは人が普通に感じる痛みです が、実は脳が感情と感覚の記憶によってその痛みを造り出して感じているのかも しれません。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の脳神経学者ラマチャンドラン教授は、切断 した手足に痛みを感じる「幻肢」の症状を、脳が存在しない手足の痛みを感じ取っ ているために起きることを証明しました。[「脳のなかの幽霊」(著:V.S.ラマ チャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー 発行:角川書店)参照]

ラマチャンドラン教授は両手が入る2つの穴を空けて中を鏡で仕切った箱を作り だしました。その箱の片方の穴に実存する腕を入れて、鏡に映し出された反対側 の腕を視認させると、脳はあたかもその腕が存在するかのように錯覚を起こしま す。その錯覚状態の中で、無い腕や手指を動かす錯視体験を脳に与えることで脳 のリハビリが進展し、痛みの軽減や解消に繋がるということを発見したのです。

これもイメージがいかに人に重大な影響を与えるかを教えてくれています。頭の 理解では鏡に映っていると分かっていても、感覚的に感じられることを(視覚で あれ、他の感覚であれ)深く脳に(潜在意識)に植え込んでいくとそれは身体に 変化を与えるということです。

頭(顕在意識)では単なる写真であったり、鏡に写った錯覚であると分かってい ても、心(潜在意識)が感覚的にそれを感じると、脳は身体的な反応を生み出す ということです。そのときに顕在意識の理性はその反応をブロックできないので す。

セラピーの時にイメージを感情と感覚を伴って植え込むことの意義がここにあり ます。それこそが癒しの力なのです。

────────────────────────────────────
【4】催眠って何?(9)~声を使わない催眠導入~

催眠に入りたい人は皆さん催眠に入ります、と前回のメルマガで書きましたが、 もっと言うと、セラピストは声を使わなくてもクライエントさんを催眠に入れる ことが出来るのです。

催眠には入りたい人は皆さん入るのですが、顕在意識が防御反応を取って潜在意 識を守る働きをするため、入り難くなるのです。顕在意識の防御の働きを阻害す る状態を造り出せば顕在意識のブロックを外すことができます。深いラポールを 築いたあとで、「こうすれば催眠に入りますよ」という暗示(と簡単な儀式)を 与えればクライエントさんは素直にそれを受け入れて自ら進んで催眠に入ってい きます。

それは言葉による暗示でもいいですし、書面による暗示でも、身体の感覚を利用 してそれとなく思わせる暗示でもいいのです。要するにクライエントさんが認め れば何でもOKなのです。そして「こうすれば」のところを実際に行なってあげ ればそれを受け入れて催眠に入っていきます。

日本ホリスティックアカデミーの講習を受けた方は実演を見たことがあるかもし れませんが、セラピストが声を一言も発することなく、ただクライエントさんに 身体の感覚を感じさせることだけで催眠に誘導していくこともできるのです。聴 覚障害のある方にはこういった方法が使えます。

勿論そのためには深いラポール(信頼関係)が必要なことはいうまでもありませ ん。そのラポールを構築するときに大きく分けて二つの方法があります。ひとつ が、1.人間的な心の交流によってセラピストに対する信頼を醸成する方法と、 2.暗示と身体感覚の錯覚等を利用してセラピストの権威と力量を信じ込ませる 方法です。

セラピストは個々のクライエントさんごとにこの二つをうまく組み合わせて催眠 状態に導いていくのです。

────────────────────────────────────
【5】心に残る言葉(9)~ベンジャミン・フランクリン~

●「愛されたければ愛しなさい、そして愛らしく生きることです」

●「会えないと愛は激しくなり、身近にいると愛は強まります」

────────────────────────────────────
【6】ヒプノ講座のお知らせ

ヒプノセラピーを学びたい方はホリスティックワークの関連施設である日本ホリ スティックアカデミーのウェブをご覧ください。
(https://www.jh-academy.com/course/index.html)

ヒプノセラピストを目指す方、自分を癒したい方、催眠に興味のある方、それぞ れの目的に応じたベーシックコースやプロフェッショナルコース、また、自己変 革ワークショップや前世療法一日ワークショップなどを適時開催しています。

────────────────────────────────────
【7】メールマガジンの配信解除

下記のホームページを開き、登録しているメールアドレスの変更や配信解除を行 なっていただけます。

http://www.holistic-work.com/magazine

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行者】有限会社ホリスティックワーク
【E-mail】magazine@holistic-work.com
【ホームページ】http://www.holistic-work.com/
【TEL】 03-5468-1870 【FAX】03-5468-2870
【住所】〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-6-1 ホーメックス広尾 A棟
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C)2007 有限会社ホリスティックワーク