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2011/05/17 配信

ホリスティックワーク・メールマガジン No.15
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    「ヒプノの青い鳥---本来の自分を発見する癒しの旅へ」
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■トピックス

 【1】ヒプノの青い鳥(16)~イチロー選手のルーチン~
 【2】ワイス博士の前世療法プロトレーニング(7月in New York)--(その3)
 【3】ラジオ番組のお知らせ
 【4】ABHインストラクター養成講座について
 【5】「アラスカの夏」(村井啓一)連載(3)
 【6】メールマガジンの配信解除

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【1】ヒプノの青い鳥(16)~イチロー選手のルーチン~

大リーガーのイチロー選手が打席に立つときに、右手に持ったバットをピッチャー の上空に指し示すように掲げ、左手の指で右肩口のユニフォームをつまんで首方向 に引き上げる仕草をルーチンとして行うのはよく知られています。

プロの一流選手ほどこのような決まり事をもっています。一体この一連の身体の動 きにはどんな意味があるのでしょうか?

定石化した動きに身体を任せて、その流れに乗ることによって、頭で考えることな く、身体が反応するのです。いちいち頭で考えて分析し、行動を取ろうとしても、 スピードの速いプロの投手の球を打つことはできません。つまり顕在意識状態で理 性的な分析を加えていては打てないのです。

それよりも、潜在意識につながった状態でピッチャーの投げた球に反応するほうが 打てるのです。もうひとつは考えすぎを阻止する役目もあります。顕在意識で、あ れこれ考え出すと迷いが生じ、正しい選択を採れなくなるおそれがあるのです。顕 在意識が考えすぎることなく、潜在意識に任せて動いているときに一番正しい道を 選択しているのです。

ルーチンで動いていると、催眠状態に入っていくのです。ルーチンで動き、催眠に 入り、全体集中の目で眺め、球を待ち構えていればいいのです。優秀な選手がよく、 「ボールがゆっくりと近づいてくるように見えた」とか「ボールが止まって見えて、 縫い目も見えた」とか言いますが、催眠状態になった選手が時折そういう体験をし ます。

催眠状態になると時間の歪曲がおこります。特に切迫した状況になると脳は時間の 流れるスピードを遅く感じさせるようにし、考える時間を長く与えようとするので す。

交通事故にあった方が、ぶつかる寸前から衝突までのほんの僅かな時間の間に走馬 灯のように幼少期からの思い出が連続的に甦ってきたとか、交差点でこちらを見て いる人の表情が窺い知れたとか、どうやってこの危機を乗り切れるかを考える冷静 な自分を感じていたといったことを話していますが、ほんの一秒未満で起きたこと が、まるで五~十秒もの意識感覚となって、時間的な余裕を与えてくれるのです。

つまり、時間がスローモーションで流れていくのです。野球の世界では、その時間 の中で打者は「止まった」球を打つのです。

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【2】ワイス博士の前世療法プロトレーニング(7月 in New York)--(その3)

ブライアン・ワイス博士の「前世療法プロフェッショナルトレーニングコース」が 2011年7月25日(月)~29日(金)の5日間で開催されます。

あと2ヶ月ちょっとで開催となりますが、今日現在で既に約20名の方が日本から 参加される予定です。

今回のトレーニングコースに参加される方は今一度日本ホリスティックアカデミー (JHA)の村井(info@www.jh-academy.com)にまで受講確認のメールをお送り下さい。 確認メールを受けて人数を確認した上で、送迎のチャーターバスを手配いたします。

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【3】ラジオ番組のお知らせ

ラジオ日本(1422kHz)の毎週金曜日25時から26時に放送されている「ラジオ 時事対談」(プロデューサー:有泉孝氏)の中で「村井啓一のヒプノセラピー」と いうコーナー番組が3月から放送されています。

このコーナー番組は、催眠についての正しい理解を広めて催眠療法を普及させる目 的で作られています。

5月は日本ヒプノ赤ちゃん協会の宮崎ますみ代表を招いて、妊娠と出産で催眠を利 用する方法、「ヒプノ赤ちゃん」と「未妊セラピー」について放送します。

ラジオ日本は残念ながら関東地域でしか聴くことができません。東京都、神奈川県、 埼玉県、千葉県であればインターネットラジオ「radiko」でも聴くことできますの で、首都圏で電波状態が良くない場合はお試し下さい。

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【4】ABHインストラクター養成講座について

前回ご案内した第2回ABH(American Board of Hypnotherapy)認定インストラクター 養成講座は地震の影響で、6月13日~17日に変更となりました。

*ABH認定インストラクター養成講座(日本開催)の日程
日程6:(全5日間)2011年6月13日(月)、14日(火)、15日(水)、16日(木)、17日(金)
講習時間:各日とも午前10時から午後6時まで(予定)
    (昼食代はJHAが負担いたします。)
会場:日本ホリスティックアカデミーのラウンジ
なお、6月の後は、9月にも開催します。
日程9:2011年9月19日(祝・月)、20日(火)、21日(水)、22日(木)、23日(祝・金)
*講師:村井啓一(ABH認定マスターインストラクター)

詳しくは、日本ホリスティックアカデミー(JHA)のウェブのインストラクター 養成講座のページ(https://www.jh-academy.com/course2/index.html)をご覧く ださい。

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【5】「アラスカの夏」(3)  著:村井啓一

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  ・これは村井がアラスカ大学に留学していた1983年の初夏にエスキモーの
   キャンプ地で過ごした体験を記したノンフィクションです。    
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ボブはカリフォルニア州出身の白人だ。イヌピアック・エスキモーのカミーリャ ック(ケリー)と結婚してコチブー周辺に三十年間も住み続けている。エスキモー 社会の古くからの文化や生活様式を身をもって学んだ数少ない白人の一人だ。

   二人に手土産の野菜類が詰まった段ボール箱を渡した後、二人のテントから少 し離れたところに自分のドームテントを建てた。テントの中でバックパックから 生活必需品を取り出して、整理が済ませて表に出たところ、ちょうど浜にボート が近づいてきた。ケリーの親類が五人でアザラシ猟に出かけ、その帰りに立ち寄っ たのだ。

   ボートが着くと青年が小さなアザラシを一頭引きずり降ろし、十メートルほど 離れた土手の上まで運んだ。彼の名はバート。ちょうど十六歳になったばかりだ。 生まれて初めて大人たちと猟に出ることを許されて、そこで仕留めた獲物を、い かにもうれしそうにボブとケリーに差し出した。

   この近辺に住むエスキモーの人生初の獲物は、それが何であろうが、自分のも のとすることは許されない。その獲物はすべて、村の中でもはや猟を営むことの ない年長者に贈らなければならないのだ。もしも少しでも自分の物にしてしまう と、それから先の豊猟は望めない、と信じられてきた。

   バートは初の狩猟体験に興奮していた。体長が一メートルほどの頭を撃たれた リングド・シール(斑入りアザラシ)が草に横たえている。バートの連れのエス キモーたちは盛んに彼の腕前を褒めそやす。

  「猟の初心者に必要なのは、猟の喜びを知ることなんだよ」 ボブがそっと耳打ちしてくれた。大人たちはバートにその喜びを大いに味あわせ てやろうとしていた。

     エスキモーはこの時季、斑入りアザラシをあまり狙わない。もっぱら体の大き なウグルック(アゴヒゲ・アザラシ)を獲ることに力を注ぐ。斑入りアザラシの 肉は少ない。脂肪の層もあまり厚くなく、一頭の斑入りアザラシから得られる油 の量はウグルックに比べるとはるかに少ない。

     しかも、この時節の斑入りアザラシの毛はちょうど生え変わる頃で、古い毛が 残る中から新しい毛が生えてくるために毛が生えそろっていないので、毛皮とし ての価値も低い。

   六月の中旬ごろからシソーリックやコチブー周辺の住民はウグルックを求めて 沖へボートを繰りだす。ウグルックは大物になると体長が三メートル以上にも達 し、体重も四百キロ近くにまで成長する。

   ウグルックを獲るには自然条件が適っていなければならない。海面を氷が覆い つくしていてはいけない。海上の氷原が割れて動き出し、開水面ができており、 なおかつ海岸近くにもう氷はなく、沖合いにいくとまだ大きな浮氷群が固まって いるといった状況が必要なのである。

   バートたちもウグルックを探して猟にでたのだが、一頭も見つけることができ なかった。今年はシソーリック一帯でまだ誰もウグルックを獲っていなかった。 大人たちはバートにウグルックの変わりに斑入りアザラシを獲らせることで、は るばるとコチブーから長い時間とガソリンを使ってやってきた元を少し取ったと いったところだ。

   ウグルック猟の始まりにあわせてエスキモーたちがシソーリックに戻ってくる。 夏の間だけシソーリックはアザラシ猟の拠点となる。ボブとケリーはそれよりも 少し早く、雪融けが始まる頃にシソーリックへ移ってくる。二人は毎年冬の間は シソーリックから内陸へ四十キロほど入ったキャンプ地で暮らし、五月になって 雪が融けてスノーマシンが使えなくなる前にシソーリックに移ってくる。

     シソーリックでは、五月の初めには海獣の姿はなく、野鳥、特に渡り鳥のアジ サシやアビ、それにカモ類が食卓を賑わすことになる。そういった渡り鳥が飛び 立っていく六月始めからは鱒のシーズンとなる。

   ラグーン(潟)と海の出入り口を閉ざしていた氷が融けて、ラグーンの中に閉 じ込められて冬を過ごした鱒(ドリー・バーデン)がラグーンを出て古巣のノア タック河やコバック河に帰っていく。

   それを沿岸でエスキモーがギルネット(刺し網)で捕まえる。そして鱒が徐々に 獲れなくなってくる頃に本格的な海獣猟がスタートする。シソーリック周辺では ウグルック、斑入りアザラシ、ベルーガ(白くじら)、稀にセイウチが獲れる。

   冬の間シソーリックから離れていたエスキモーが海獣猟の季節になって戻って くると、シソーリックの人口が一挙に二百人近くに膨れあがる。シソーリックで 越冬する家族は三年前まではなかったが、一昨年、去年と二年続けて子供のいな い一家族が冬の間もシソーリックで過ごした。ここには学校がないので、就学児 童のいる家族は皆学校のある近くの村や町に住むことを余儀なくされるのだ。

   先祖代々住み着いたこのシソーリックの地に戻ってきたエスキモーはウグルッ ク猟の準備に精を出す。手造りのボートを磨き、船外エンジンの調子をチェック する。また、もりの錆を落とし、ライフルを入念に手入れする。エスキモーにとっ ては期待と不安が入り混じった一番落ち着かない時だ。

     バートたちはコチブーに住んでいるが、学校が夏休みになると、コチブーに仕 事を持つ父親以外はシソーリックの親戚の所へ移り住み猟をする。バートは父親 が白人で母親がエスキモーのハーフだ。父親も同じボートに乗り込んではいるが、 父親には法律上は海獣猟をする権利がない。

   一九七二年、海獣猟禁止を求める声が高まり、アメリカ合衆国政府は海獣令を 発布して、アラスカのエスキモーやアリュートたちが行ってきた伝統的な自給自 足用以外の海獣猟を禁止したのだ。

   その法令によると、海獣猟が許されるには四分の一以上エスキモーの血を受け 継いでいなければならない。エスキモーと結婚した白人にも海獣猟は許されてい ない。

   この法律によって三十年間ここに住み着いて猟をしてきたボブも海獣猟ができ なくなってしまった。私はボブに、この法律で暮らし難くなったのでは、と訊ね てみた。ボブの返事は比較的穏やかなものだった。

   「多少はね。でもエスキモー社会ではない者はある者から貰えるから。ケリー の家族のウィリアムズ家はこの辺りの代表的な家系で、親族も多いのでまず飢え る心配はない。どうしてもアザラシが必要となればケリーが猟に出て獲ってくる よ。わたしよりも射撃の腕は確かだからね。それに、この法律の趣旨はとても良 いことなんだ。確かに今までのように誰彼かまわず乱獲していたら、海獣は絶滅 してしまう。その歯止めをかける際にどこかにしわ寄せがくるのは仕方ないこと だ。この法律で生死にかかわるほどの影響があるのなら話は別だが、今の生活で 自分が猟に出なくても十分に今までと変わらないエスキモーとしての生活が送れ ているから、あえて法律を破る必要もないね」

   バートの父親も昔は海獣猟をしていたが、今は息子たちに指図をする猟のキャ プテンとしてボートに乗り込んでいるという。それに彼は電気技師の仕事がある ので週末しかボートに乗れない。 「じゃあ、ライフルは撃たないのですか?」と訊ねると、 「ということだ」という返事が帰ってきた。

     沖合いの氷の海では誰がライフルを撃ち、誰が撃たなかったなどと監視するエ スキモーはいない。しかしときたま監視船が出て見回ることがある。いくら強力 な血縁関係で保たれているエスキモー社会でも噂はすぐに広まり外部に漏れてし まうのだ。私にはバートの父親の返事は嘘ではないと思えた。  

    (つづく)

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【6】メールマガジンの配信解除

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