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 2013/04/01 配信

日本ホリスティックアカデミー・メールマガジン No.22

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「ヒプノの青い鳥---本来の自分を発見する癒しの旅へ」

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■トピックス

【1】「成功するセラピストが学ぶITの基本講座(3)」開催のお知らせ
【2】月例ヒプノセラピー勉強会(4月以降)の追加受付中
【3】井口潔先生の「生物学的視点からの教育の見直し」について
【4】「アラスカの夏」(10) (村井啓一) 
【5】メールマガジンの配信解除  
 

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【1】「成功するセラピストが学ぶITの基本講座(3)」開催のお知らせ

この情報化の進んだ不況の時代にセラピストとして生きていく上には最低限の ITの知識と技術・ノウハウを学ぶことが要求されます。

JHA(日本ホリスティックアカデミー)では、ITスペシャリストにITを教えるマスター プロフェッショナルとして活躍されている上原正吉氏を招いて、当アカデミーで マスターコース以上の講座を学ばれた受講生を対象とした、ITの連続講座を 開催しています。第一回目は、2013年2月3日(日)に、集客のためのブログ活用法について 学びました。第二回目の3月23日(土)に開催された講座では、Facebook(フェイスブック)、 twitter(ツイッター)、Line(ライン)などの活用法について学びました。そして、来る4月20日(土)に開催する第三回目の講座では、ホームページの 仕組みと最適な構成を理解して、検索エンジン最適化(SEO)を学びます。
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「SEO」の真の意味をご存知でしょうか?自分のサイトをgoogleやyahoo等で上位に表示させたい。そう考えられたことが 一度はあるのではないでしょうか。そこで登場するのが「SEO」(検索エンジン最適化)という言葉です。この「SEO」を 深く理解し、ご自分のサイトに活用してもらえるようにするのが今回の講座です!SEOを理解し、ちょっとした技術を習得することで、SEO専門業者にお金を払って 依頼しなくても、ご自身でSEO対策を講じる事ができるようになりますので、管理 コストを抑えることにもつながります。また、検索エンジン(google、yahoo)はよりよい検索結果を提供するために、 毎日のように改良されているため、常に最新のSEO情報を把握しておく事が 成功の鍵となります。今回のセミナーでは、そういった最新のSEO事情についても、具体的な手法や 実例を交えてご紹介します。

講 座 名:「成功するセラピストが学ぶべきITの基本講座(3)--- 検索エンジン最適化セミナー」
講   師: 上原 正吉 先生 (株式会社アースリンクネットワーク代表)
開催日時: 2013年4月20日(土)13:00p.m.~18:00p.m.
会  場: JHA五反田(予定)
参 加 費: 5,000円(税込)参加を希望される方はinfo@www.jh-academy.comまで、下記の必須事項を記入のうえ メールでお申し込みください。折り返し、予約確認メールで参加費の振込口座もしくは クレジットカード決済のURLをお知らせしますので、期限までにお支払いください。 <申し込みに必須の記入事項>
1.名前(漢字とフリガナ) 2.住所 3.電話番号 4.メールアドレス 
5.当アカデミーでの受講歴 6.銀行振込/クレジットカード決済の選択

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【2】月例ヒプノセラピー勉強会(4月以降)の追加受付中

 ヒプノセラピー勉強会(3月)は前世療法をテーマに30名の参加者とともに勉強会を 五反田駅近くの「ゆうぽうと」で開催されました。

当日は各自の自己紹介とともに前世療法に関する体験談が語られ、それぞれが、 自らの経験をシェアーしながら学びあう、貴重な時間を過ごしました。また、前世療法の 歴史についての講義や医師の治療を受けている方への対処法などのディスカッションも あり、現在開業しているセラピスト、これから開業を考えているセラピスト、また開業の 予定はないがヒプノセラピーをもっと学びたい方の全員にとって役立つ勉強会になって いたと思います。日本ホリスティックアカデミー本校か日本ホリスティックアカデミーの認定校で マスターコースかプロフェッショナルコース以上の講座を履修していれば参加資格 があります。3月以降のヒプノセラピー勉強会に参加を希望される方はinfo@www.jh-academy.comまで、 下記の必須事項を記入のうえメールでお申し込みください。折り返し、予約確認 メールで参加費の振込口座もしくはクレジットカード決済のURLをお知らせします。 <申し込みに必須の記入事項>
1.名前(漢字とフリガナ) 2.住所   3.電話番号 4.メールアドレス 
5.JHAでの履修内容 6.参加希望月 7.銀行振込/クレジットカード決済の選択<日程と各回のテーマ>
1月9日(水)(年齢退行療法) 会場:JHA五反田教室(終了しました。)
2月13日(水)(悲嘆療法)  会場:五反田文化センター(終了しました。)
3月13日(水)(前世療法)  会場:「ゆうぽうと」研修室(終了しました。)
4月10日(水)(エリクソン催眠)会場:「ゆうぽうと」研修室(追加受付中)
5月8日(水)(分身療法)    会場:「ゆうぽうと」研修室(追加受付中)
6月12日(水)(自己実現法) 会場:「ゆうぽうと」研修室(追加受付中)   ※時間は午前10時30分~午後6時30分
 ※開催場所:「ゆうぽうと」(五反田)研修室「かたくり」(JR五反田駅徒歩5分)
    *住所:東京都品川区西五反田8-4-13 (TEL:03-3490-5111)
    *参考図:http://www.u-port.jp/access.html ※参加費:3,000円(各回)
「ゆうぽうと」はJR五反田駅西口から徒歩約5分、東急池上線「大崎広小路駅」の すぐ前にある、ホテル・結婚式場・会議室・レストラン・フィットネスジムなどの 複合施設です。五反田駅改札を出て右に(西口へ)進みます。駅を出て左に行き、すぐ右に渡ります。 「ゆうぽうと商店街通り」をまっすぐ進み、山手通りの交差点に出ます。斜め左前方 のビルが「ゆうぽうと」です。「ゆうぽうと」の5階に研修室があります。

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【3】井口潔先生の「生物学的視点からの教育の見直し」について

ヒプノの仲間から九州大学医学部の井口潔(いのくち・きよし)名誉教授が書かれた 小冊子「生物学的視点からの教育の見直し--科学の光でわかった伝統的教育の 正しさ」(ヒトの教育の会)を教えてもらいました。

早速入手し、全編を通して納得し、頷きながら読んでいきましたが、特に教育と脳の 関係性についての説明は私たちヒプノセラピストにとってとても興味深いものです。 以下はその冊子からの要約とヒプノセラピとしてのコメントです。その第3章「脳の育て方の基礎的知識」によると、ヒトの脳は3層構造になっています。 いちばんの中心部分が脊髄につながっている脳幹で、ここは生命を維持するために 重要な器官です。その脳幹の上部に大脳辺縁系と呼ばれる古い脳があります。さらに その上部に大脳辺縁系を覆うように大脳新皮質系と呼ばれる新しい脳があります。この大脳辺縁系と呼ばれる発生学的に古い脳には、本能や情動を制御する「扁桃体」 や記憶学習に関する機能を司る「海馬」があり、この古い脳は「情動脳」「感性脳」と 呼ばれています。そして古い脳を包むようにして新しく進化したのが「大脳新皮質系」で、ここは「理性脳」 「知性脳」と呼ばれています。古い脳の「感性」は先祖から継承して生まれたときから生得的に持ち合わせているが、 生まれたときにはまだ眠っていて「よりよく生きようとする力」を潜在的に内在している のです。「感性」は生得的なものに対して、「知性」は論理を用いて学習で獲得できる習得性の 能力です。「知性」は効率や合理性を重視し、生存にとって必要な手段を生み出す 能力で、時代とともにその基準が変わるのです。
ですからこの「感性」と「知性」とのバランスをとることが重要になってくるのです。井口先生によると、神経細胞に潜在している感性は、母親の愛情に満ちた感性を 養育する刺激で目覚めて、その細胞はニューロン化(発芽)します。「この子を人間に 育てなければならない」という責任感と祈りに裏づけられた愛情によって子供の感性を 共振させたときに、子供の感性は目覚めるというのです。「ヒト」が「人間」になるにはいくつかの成長過程があります。第1期(0~3歳頃)の 乳児期と第2期(3歳頃~10歳頃)の幼年期は古い脳(感性脳)が機能して、 それ以後の青年期(第3期)、社会活動期(第4期)、高齢期(第5期)では新しい 脳(知性脳)が加わることになります。生まれてから10歳頃までの乳児期・幼年期はパターン認識や模倣により様々なことを 感じとり、学んでいきます。乳児期は感性の目覚めのために絶対的愛情の温かい 環境のなかで美しいものを見せ、きれいな音を聞かせ、優しいものに触れさせて感じる 心を育てます。知的なことは第2期からで充分に間に合います。そして、幼年期までに活動した大脳辺縁系(古い脳)は青年期以降には意識下の 潜在力、暗黙知となって人格の基礎構造となります。井口先生の書かれた冊子を読むと、私たちヒプノセラピストがいつも語っている潜在意識と 顕在意識の間の関係性を思い起こします。
潜在意識=大脳辺縁系(古い脳:感性脳)、顕在意識=大脳新皮質系(新しい脳: 知性脳)という構図で考えると私たちヒプノセラピストがやるべきことが何であるかがより 明瞭になるかもしれません。幼児期・幼年期に感性脳を充分に目覚めさせることのできなかったり、心に傷を受けて ずっと辛い気持ちをもったまま大人になっている方が大勢います。そのようなクライアント さんのために私たちは記憶に戻り、イメージを活用して「扁桃体」などの大脳辺縁系に 肯定的な影響を与える方法を使って癒しのお手伝いをしています。その人たちには大脳 新皮質系(知性脳)にいくら論理で分からせようとしても癒しは訪れないのです。心を病んでいる人が増えているということは、戦後の教育が近代自由主義、合理主義 の風潮の中で測定できるもの(知性)を価値あるもとして、測定できないもの(感性)を 軽視した結果かもしれません。また、井口先生はこのように書かれています。
「『ヒトとして生まれてきた赤ん坊を人間にすること』が子育て・教育の基本であるのに、 このような生物学的視点からの教育観は教育界はもとより、一般にも常識化されて いません。これは奇異としか言いようのない現象です。」正しい子育て・教育がなされない社会には心の病んだ大人が増え続けていきます。 どこかでこの負の連鎖を断ち切る必要があるのです。そのためには教育の改革が急務 です。これから親になる方にはぜひこの冊子を読んで頂きたいと思います。この冊子は 井口潔先生が会長をされている九州・福岡の「ヒトの教育の会」のこのページ
http://hito-kyoiku.com/about/
の右側中ほどに小冊子のPDFデータのクリックボタンがありますので、そこから 無料でダウンロードして読むことができます。

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【4】「アラスカの夏」(10)  (村井啓一) 

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  ・これは村井がアラスカ大学大学院に留学していた1980年代の
   ある初夏にエスキモーのキャンプ地で過ごした体験を記したノン
   フィクションです。
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 キャントナー家の生活は、今のアンブラーにいるどのエスキモーよりも昔のエスキモー のスタイルに近い。キャントナー家には伝統も水道もない。明かりにはランプを用い、 水は川の水を汲んでくる。勿論、電話もテレビもない。数年前に息子のコールと セスのために初めてラジオを入れ、CBラジオも導入したが生活の基本は自給自足 から変わらない。

兄のコールはちょうど通信教育の最後の科目を終了して、高校卒業の資格を得た ばかりだった。来年からはどこかの大学の電子工学系の学科か音楽科かのどちらかに 進みたいと言っていた。セスはコールよりも一つ年下の十七歳だ。でも、あと三科目で卒業資格を得ること ができる。今はアメリカ文学に手こずっている。河下りのボートの中でもアメリカ文学の 宿題をやっていた。セスとコールの教育はアラスカのフェアバンクスとオハイオ州、そしてフロリダ州の学校に 合計で二年ちょっと通った他は、すべて通信教育で受けてきた。通信教育というと レベルが低いと思う人がいるかも知れないが、セスとコールの学力は決して学校教育 を受けてきた者に比べて引けを取らない。その翌年にコールはある大学を受験した。コールの学力が他に決して劣らないことが 米国大学進学テスト(ACT)によって証明された。コールは全受験生の中で最高点 を記録していたのだ。同点の学生が一人いたが、その学生はボストン近郊の名門校 ブルックリン高校の出身だった。フェアバンクスのデイリー・マイナー新聞のインタビューに答えて、コールはこう語った。 「自分でも通信教育なので学力が他人と比べてどのぐらいなのかなあ、とは思って ました。でもそれを知るってことがどんな意味を持っているのかは分かりません」
「アラスカの原野に住んでるってことで、人から変わった目で見られることはありません か?」「一年に二、三回町へ出掛けることがありますけど、その度に『そんな原野で一体 何をしてるの』って聞かれますよ」
「何て答えるの?」
「住んでますって」母親のアーナの病気のために数年前に一家は約一年間フロリダへ移り住んだ。 その時の経験はコールにとって貴重なものであった。コールは孤立した土地で暮ら していることによって何か大切なものをなくしているのではないか、と思い詰めていた 時期があった。しかし、その一年間の高校生活で、コールは何も失ったりしていないという確信が 持てた。いや、その逆に、今までの生活から得たものの素晴らしさを再認識すること ができたのだ。コールは両親やアンブラーに住むエスキモーたちから猟を習い、自然の中での生き方 を学んだ。コールが物心ついた頃から、アーナとハウイはコールを一人前の大人として 扱ってきた。コールに年相応の、あるいはそれ以上の責任ある仕事を任せてきたのだ。 幼い頃には、果実の採取などの簡単な仕事や川からの水汲みなどが課せられた。 そして、大きくなるにつれ、ハウイの狩猟やわなを仕掛けるのについてゆき、猟の解体 や肉や皮の運搬などのすべての仕事を父親と共に遣り遂げてきた。アーナによると、コールは十二歳頃からもう父親と同等の仕事量をこなしてきたのだ。時にはコールとセスの兄弟だけで猟にでかけなくてはならないことがある。非常に重い 責任が二人の肩にかかってくる。獲物をとって帰らなければ家族が苦境に陥る。だが、 どんな些細な仕事であろうとも、その任せられた仕事の持つ大切な意味が二人には よく分かっている。自分たちが家族の中で果たしている役割を十分に認識しているのだ。コールもセスも十七、八には見えない。二人の顔にはまだ年相応のあどけなさは残って いるが、人への対応の仕方、礼儀、態度といい、すでに一人前の大人のものだ。  コールがフロリダの高校に入って感じたことは想像に難くない。
「何故そんなことをするのか僕にはまったく理解できないような馬鹿げたことを、クラス メートのほとんどがしていた」とコールが言うように、同級生の子供っぽい行為や虚栄に 呆れ返ったのだ。原野の生活では、確かに友人も話し相手も少なく、社会生活を送る上で大きな ハンディキャップになっているとコールは考えた。しかし、都会の学校に通って、コールは 両親からの教育がそれ以上のものを与えてくれたことに気づいたのだ。ハウイとアーナは一九五〇年代から現れてきたビート世代の突出した若者の代表だ。 より人間らしい生活を求めて、都会から田舎へ、それも極限の世界へと都市文明から の脱出を企てたのだ。アラスカの原野でも生活は厳しい。だがその厳しさに耐えて生きて いくことがハウイとアーナにとっての幸福の追求でもあった。そして、そのために二人は エスキモーの伝統的な生き方を学び、それを実践してきたのだ。同じ頃に、エスキモーにとっては全く逆方向の脱出が見えていた。極限地域に住み続け た人々にとって西洋文明の明りがどれほど魅力あるものに映ったかは、明治以降の日本 の西洋指向を振り返らなくても察しがつく。不便な生活を強いられてきた人々が、新しい 便利な道具を取り入れるのは当然の行為なのだ。  コールは、「両親のように原野の中に住むような生活を送りたいと思いますか」という新聞 のインタビューにこの様に答えた。
「両親の歩んできた道と同じようなことをするにはもう遅すぎます。現実的な問題として 大勢の人がだんだんと周囲に入って来だしたし、何よりも、もう今ではそのような土地を 手に入れることは出来ないでしょう。しかし、両親の暮らしてきた生活のエッセンスを持って 生きることはできます。要は、どこで生きるかということよりも、どんな考えを持って生きるか ということだと思うんです」アンブラーの村でもエスキモーの子供が白人教師の教える学校へ通い、ラジオを買い、 洗濯機を使い始めた。近頃ではほとんどの家庭がテレビをそなえており、人工衛星を 使って送られてくるテレビ番組を受信している。電話も普及しており、人口二百人の アンブラーで約四十軒の家に電話がある。そして、エスキモーたちは様々な新しい利便性を取り入れることによって、古くからの エスキモーのやり方、エスキモー精神を段々と失っていった。今のエスキモーの老人たち の口癖はこうだ。『昔のエスキモーはタフだった。昔のエスキモーは強かった。昔のエスキ モーは今のエスキモーとは違っていた』ボブがキャントナー家のキャンプ地に来た翌日、約七キロ北にあるボブのキャンプへ 向かった。そこにサーモン漁に必要な網やブイなどを預けている。キャントナー家のキャンプ地一帯はシソーリックの南端にあたり、1971年に制定された アラスカ先住権益措置法によって作られた12の先住民地域コーポレーションのひとつで あるナナ地域コーポレーションの所有になっている。だが、以前からこの土地を利用して きた者たちは、今でもそこに自由にテントを張り、夏の数週間を過ごしている。しかし、 そこに物を残しておいて、誰かが持って行ったとしても取り返しようがない。廃棄した物 とみなされてしまうのだ。だが、ボブとケリーのキャンプ地はケリーの所有となっており、そこに置いてある物を持って いくことは誰もしない。ほとんど全ての住民がなんらかの形で繋がっているといわれるシ ソーリックでは盗難は起こらない。ちょうどボブとケリーは昼食を終えたばかりだった。二人の勧めで全員が昼食をよばれた。 その時にもウグルックのシール・オイル漬を食べた。その大きなビンの中のいろいろな形の 肉片に混じって、鮮やかな緑色をした野草が入っていた。私がそれを取り出して、見て いると、「それはタカイヤックというの」とケリーが教えてくれた。私がタカイヤックを指に摘んだ。三つ葉によく似たセリ科の野生植物だ。口に含んで軽く 噛んでみる。三つ葉よりも苦味が軽く、油のソフトな味と調和し、口あたりがとても爽やかだ。  「これはどこでとれるのですか?」
 という私の質問に、ケリーが、「外よ」と答える。
 「外のどこ?」
 「どこでも、そこら辺り一面に生えてるのよ」
 と言ってケリーは表へさっと出ていくと、すぐにタカイヤックを数本引き抜いて戻って来た。 タカイヤック、別名ワイルド・セロリは事実どこにでも生えていた。私のドーム・テントの 周りにも生えていた。翌日、私は自分のテントの横でタカイヤックを取ろうとして葉に手を近付けた。すると 一瞬何かが動いた。密集した葉の下に何かがいる。よく目を凝らして見た。小さな ネズミのような小動物がいる。薄茶色をして体長は十センチぐらいだ。強い日差しを 避けて、タカイヤックの下で涼んでいるのだ。顔を近付けてよく見ると、愛らしい目をして いる。ハウイに話すと、それはヴォウル(ハタネズミ)といい、「この辺には嫌になるほどいるよ」 ということだ。それから二三日もしないうちにハウイの言った意味が分かった。床板を張っていない ハウイたちのテントの中に砂を掘ってヴォウルがしばしば顔を見せた。ヴォウルが現れると セスもコールも必死に追い掛けまわし打ち殺そうとした。私はそれを見て、可哀想なこと をする、と内心で思っていた。ある日、私は自分のテントで休んでいた。横になって日記をつけ、本を読んでいると、 テントの下を盛んにヴォウルが走り回っているのが分かった。テントの下が恰好の隠れ場 になっているに違いなかった。私はなるべく気にかけないようにして本を読んでいた。すると、 何かがササッとテントの内側を横切った。ヴォウルはテントの中にもいたのだ。腰を上げて テントの隅をみてみると、テントの端に大きく穴が開いている。よく見るとギザギザに破られ ている。ヴォウルが噛み破ったのだ。それ以来、私もヴォウルを見るとセスとコールのように追い掛けまわしだした。ヴォウルに 罪はないのだが、放っておくと自分の生活が危うくなるということが分かったのだ。 ここでの生活は食うか食われるかだ。 (つづく)
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